Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://tabimogura.blog33.fc2.com/tb.php/248-57fcc397
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

「責任販売制」は定着するのかね?

私が更新チェックをしているブログの一つ、「書店員の店売配達日記」6月24日付分にて、朝日新聞Web速報サイト「asahi.com」の記事が取り上げられた。その取り上げられた記事とは、「ある出版社が自社グループより発売の出版物に新たな取引条件を設定し、その条件で取引する書店が多かったので、他社も追従し始めた」というものだ。書店アルバイトをかなり前に辞めて以来、書店業界の動きはほとんど気にしなくなった(新風舎絡みを少しチェックする程度)ため、まさかそんなものが設定されていたとは全く知らなかった。
・「責任販売制で書店は高マージンで経営が安定?」(書店員の店売配達日記)
http://d.hatena.ne.jp/urinin/20090624
・『出版業界の流通革命?返品改善へ「責任販売制」広がる』(asahi.com2009年6月22日付)
http://book.asahi.com/news/TKY200906210201.html
・「日本書店商業組合連合会」公式サイト内・全国書店新聞10月11日号記事
http://www.shoten.co.jp/nisho/bookstore/shinbun/view.asp?PageViewNo=6749
最後のは検索サイトで調べた結果出てきた、日本書店商業組合連合会公式サイト内のページだ。今後リンク切れする可能性が高いが、書店の全国組合組織(一応)も「この制度の適用対象が広がるよう、まずはこの制度が適用された本の予約を取りましょう」なんて……山口県組合理事長が推薦しておられる。

個人経営の小規模書店なんかこんな取引条件では買えんだろ、と思う。

制度の名称を「責任販売制」という。


この「責任販売制」について話す前に、従来からあった取引条件、「委託販売制」と「買切(かいきり)制」について簡単に説明しておく。
「委託販売制」とは、「配本した商品の返品は基本的に自由で、卸値と同額で買い取る」方式。一方、買切制は「新版の発売やぼろぼろになった場合の交換など、特別な場合を除き基本的に返品は応じない」方式。再販売価格維持制度に則って販売される書籍や雑誌などの場合、定価は既に決まっているので、卸値は金額ではなく、定価に対する掛け率という形で示される。そして私の記憶が正しければ、「委託販売制」商品の掛け率は低く、一方、高掛け率の商品は「買切制」が多い。この辺の事情については、リンクを張った朝日新聞の記事も見ていただければもう少し分かると思う。

では「責任販売制」とは何なのか。asahi.comの記事に掲載されていた、小学館「ホームメディカ新版 家庭医学大事典」の場合の取引条件を示す。

  • 委託販売制=書店への卸掛け率22%、返品の買取は卸値全額

  • 責任販売制=書店への卸掛け率35%、返品の買取値は定価の30%


注目すべき点は、「書店側の販売リスクは責任販売制の方が大きい」ということだ。委託販売制なら売れれば売れた分だけ粗利が得られる。売れなくても「卸値での買い取り」なので、相殺されて書店側は損しない。ところが責任販売制の場合、売れなければ定価の70%も損することになる。卸掛け率と返品時の書店の損失パーセンテージはちょうど1:2になっているので、3冊仕入れ、2冊売れて1冊返品ならプラスマイナスゼロ、売れた本と返品した本の割合が3:1、すなわち返品率33%以下でないと儲けは出ない。

朝日新聞の記事にもある通り、現在の書店からの返品率は40%を越える。しかしその原因は「売れない」から。売れないところへ「売ってくれ」はないだろう。「売れる本」、何よりも「本をみんなが買うような環境」を作れ、というのが先決だと思う。

スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://tabimogura.blog33.fc2.com/tb.php/248-57fcc397
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

Appendix

プロフィール

タビモグラ

Author:タビモグラ
時々意味不明な「迷言」も登場する、妙なブログへようこそ。ここに入り込んだが最後、失笑と「晒し上げ」の波にあなたのブログも巻き込まれるだろう。
なお、同時にブログ「鉄道旅行とは、巡ること」を展開中。ブログの記事中では車両の構造とか路線の詳細データとか、テツが欲しがりそうな情報は一切提示していないので念のため。

最近の記事

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。