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まだハイブリッド車や電気自動車は本当に環境負荷低減車か?

久しぶりに当ブログの更新を行う。

新車スクープマガジンを標榜する「MAG-X」2010年2月号に連載コラム「これってちょっとヘンじゃない?」がある。その第24回で、今のエコカーブームに水を差すような内容の記事が掲載されていた。記事は「環境負荷低減車とは、製造時の環境負荷、使用時の環境負荷(=燃費)、保守の環境負荷(=整備)、廃棄時の環境負荷(=リサイクル)など、車の一生において、環境負荷が少ないクルマを指すことになる」と書き出した上で、燃費がよく税金の安いクルマが本当にエコカーなのかと問うている。全文を読み通したがこの指摘は的を得ている。的を得ているがもう少し突っ込んでもよかったかも。記事内容に自分なりの意見を付加して書いておく。

  1. 電気自動車に使われるリチウムイオン電池の場合、電池のコストがハイブリッド車に搭載されるニッケル水素電池の2倍かかる(資源エネルギー庁の資料によると、という但し書き付き)。量産化が進めばリチウムイオン二次電池も価格が下がるだろう、と記事にはあるが、そう簡単に下がるものだろうか? 実はリチウムイオン電池は充電の際電圧を数十mV単位で監視しなければならないこと、また過充電防止用の保護回路を絶対に組まなければならないことなど、課題がいくつもある。なので、電池本体だけでなく充電回路ユニットの製造コストも相当かかっていると思う。だから車用リチウムイオン二次電池がニッケル水素電池に取って代わるほど、今後急速に普及するとは思えない。なお、リチウムイオン電池についてはWikipedia日本版「リチウムイオン電池」の項を参照していただきたい。

  2. ハイブリッド車で同車種の非ハイブリッド仕様との差額を埋めるには相当の距離を乗らなければならず、その前に電池の保証期間が切れ、電池交換することになる。その試算はエコカー減税を考慮していないが、考慮していたとしても電池交換と価格差の元を取るのが同時……ぐらいにしかならない。

  3. 電気自動車の場合、電池の価格がネックとなり、燃料代の差額で価格差の元を取ることは不可能。「MAG-X」記事中では事例として、三菱「i」と「i-MIEV」のケースが挙げられている。1km走行するのにi-MIEVが約2.4円(16kwh×東京電力の電力単価24円÷電池使い切るまで160km走行可能)、iが6円(120円/L÷20km/L=約6円/1km)、差額は約3.6円。しかし価格差は約300万円。自動車取得税及び自動車重量税の減税分を差し引いて計算しても、78万キロほど乗って元が取れるという結果に……。

  4. 走行距離が短い状態で廃車・解体されるようだと、製造時やリサイクルの際に使われるエネルギー、あるいはリサイクルの難しさなどなどから、本当に環境負荷低減車となるのかおおいに疑問がある……と記事では指摘している。特にリサイクルに関しては、エンジンとモーターを分解し、さらにモーターに使われているネオジム(ネオジウム)磁石などを取り外さないと本当のリサイクルにはならない(ネオジム磁石に使われているネオジウムは希少金属)。ではその時に使うエネルギーってどのくらいよ、と。

  5. 電気自動車やプラグインハイブリッド車については、普及の鍵となる「急速充電スタンド」の設置が進んでいない上、家庭で充電するための方法も考えなくてはならない。記事では「太陽光発電による充電」を取り上げていたが、発電効率の割りにシステム設置にかかる費用自体が高額なため、元より「専用充電設備」として使うのはナンセンスである。

  6. LPG車や天然ガス車、水素ガス自動車の普及はガス供給施設が限られる上、高圧ガス容器の点検が必要になることから普及には時間がかかる。実際、名古屋でエコカーの展示があった際に実際の車両を見たのだが、タンクが大型な上、それをトランク内に収納するためトランクの収納スペースが狭くなり、その上高圧ガス容器の点検は法令で定める資格保持者しか出来ないため(自動車整備士とは別資格です)、当然車検にかかる費用も上がることに……。



個人的にはさらに、です。


  1. 電気自動車やプラグインハイブリッド車のバッテリを家庭で充電する場合、充電専用の漏電ブレーカー付き専用線を新たに引かなければならない場合がある。しかも専用線を引いた結果、他の家電製品を使ったら主ブレーカーそのものが落ちる場合、電力会社との契約を見直す羽目になる。主ブレーカーの容量(kVA)はそのまま電力会社との契約になるからだ。ちなみにi-MiEVの場合、公式サイト「EVポータル」でダウンロード可能なPDF「i-MiEV充電環境設置のために」にもあるが、充電に際し最大で15Aの電流が流れるため、単相100Vもしくは200Vで20A以上の漏電ブレーカー付き専用線を充電専用回路として引くよう推奨している。

  2. もしモーターそのものが故障した場合、取替えは例によってユニットごとになるから馬鹿高い修理費用を払わされる。充電池交換だけでも10万円以上だとか。それならモーターユニットはいくらするのか、そもそもモーターユニットだけの交換なんて出来るのか?

  3. トヨタとホンダだけが先行してハイブリッド車を発売しており、ハイブリッド車同士の価格対抗による値引きは期待できないと考える。少なくとも日産のハイブリッド車市場投入まで購入は待つべき。

  4. そしてこれが本音。いくらプリウスが売れても他が売れなければ孫請けなんて利益は上げられない。じゃあプリウスの部品だけを手がけているなら利益が上げられるだろう、なんて思ったら大間違いで、今度は納入価格引下げによる利益減少でにっちもさっちも行かなくなる。結局あなたがプリウスなりインサイトなり買っても、笑いが止まらないのはトヨタ本体とホンダ本体だけ。2次・3次下請けになると、プリウスが売れても売れなくても利益ほとんど上げられない(数作らないと利益が出ない)。



2009年1月から同年12月までの新車販売累計台数が日本自動車販売協会連合会の公式サイトに出ている。
http://www.jada.or.jp/contents/data/ranking/index.php
これによると、年間1位はトヨタ・プリウス(208876台)、第2位はホンダ・フィット(157324台)、第3位はトヨタ・ヴィッツ(117655台)、第4位がトヨタ・パッソ(98883台)、第5位にホンダ・インサイト(93283台)、……と続く。
さて、この結果を自動車メーカーの曾孫請け会社社員として素直に喜んで……
いいわけあるかーっ!

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時々意味不明な「迷言」も登場する、妙なブログへようこそ。ここに入り込んだが最後、失笑と「晒し上げ」の波にあなたのブログも巻き込まれるだろう。
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