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新風舎の取次会社への正味掛け率、いったい何パーセント?

例の「自費出版騒動」で破産した新風舎及び松崎元社長の破産手続きが2010年2月10日、事実上終結した。資産の換価(資産を現金に換えること)を行っても破産債権者(本の出版依頼をした人を含む)にまで債務保証は出来ず、労働債権(賃金など)も一定の配当が見込めるものの、恐らく全額ではないものと思われる。
川島法律事務所公式サイト:http://www.kawashima-law.jp/

さて、今回の債権者集会の折、破産者貸借対照表及び財産目録が公開され、ようやく取次会社の売掛金(商品納入時に支払うべき金額)が分かった。

  • 簿価:103,701,688円

  • 評価額:71,175,185円


簿価に対する評価額の割合が低いことが分かるだろう。早期払い分を引き当てた後とはいえ、評価額は簿価の約68.634%しかない。私がこの数字を見て考えているのは、実際に取次会社と新風舎との間で結ばれた「正味掛け率」だ。
取次会社(取次店)が出版社及び書店側に提示する「正味掛け率」とは、出版物の定価に対する掛け率で、掛け率を定価に掛けた額がそれぞれに対する卸値(出版社の場合は納入価格)になる。出版社に対しての場合、この掛け率が低い(数字が小さい)と出版社の儲けは少なくなり、取次会社の儲けは増える。掛け率が高いと逆に出版社の儲けは多くなり、取次会社の儲けは減る。新興出版社や中小出版社の場合は安全を見込んで(すぐに撤退するかもしれないから)掛け率を低くし、大手出版社に対しては掛け率を高くする……というのは昔も今も変わらないらしい。この辺については以下に挙げるリンク先のページをご参考に(各ページへの直接リンクについては、今後ページの内容変更や削除等の可能性あり)。

新風舎が大手出版社並みの高い正味掛け率で取引しているとは思えない。で、今回の簿価と評価額の差を見て、(大手出版社よりは)相当低い正味掛け率で取引していたのだろうな、と。新風舎の経営は「自転車操業状態」だったというし、あずさ書店やポット出版(2002年時点で)が67%の正味掛け率なので、恐らく70%程度で取引していたんじゃないかな。もう予想でしかないけれど……。低い卸値で儲けようと思ったら、著者に払う印税を少なくするか、スタッフの給料を抑えるか、あるいは使う紙や表紙のデザインの質を落とすかのいずれかだろう。
2010年4月6日に「第7回債権者集会」が開かれ、そこで破産処理が終結したことを報告したはずだから、破産処理としてのこの問題は終わり。そして新風舎そのものがやっていた「出せば売れます」商法の是非も、これで永久に闇の中へ消えるだろう。でも二度とこんな問題は起きてほしくない。「誰でも本を出せば売れます」なんて言葉は、「うちで出版流通を目指しましょう」は、間違いなく嘘だ。嘘だと思わなきゃならない。
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時々意味不明な「迷言」も登場する、妙なブログへようこそ。ここに入り込んだが最後、失笑と「晒し上げ」の波にあなたのブログも巻き込まれるだろう。
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